7月24日(金)朝はれ、終日くもり、晩雨

  7時前に目が覚めたが、7時半まで寝直す。この半時間のブーストが馬鹿にできないパワーの素。

 早朝に「その他のゴミ」の収集があったのでコンテイナーを取り込む。ヨーロッパはゴミの分別収集が日本よりも進んでいるが、オーストリアはフランスよりも更に先を行っている。うちではプラ、紙、そして「その他のゴミ」それぞれ別の入れ物がある。後二者はそれぞれ4週間に一度、収集車が来る。野菜くず(コンポスト)を別に出す家庭もあるが、うちでは自家処理して野菜作りに役立てている。

 アンナの読んでいる『催眠出産』に「パートナーへ」という章があり、これを自動翻訳で英語に直してタブレットに取り込む。

 アンナ、10時半ごろ起きてくる。階下でマッサージ。

 ヨガは短いプログラム。ヨガニドラでは2回ほど寝込んだが、アンナによればいびきはかいていなかったそうだ。後でアンナがヨガニドラの教本を読んで、要点を英訳してくれる。眠ったように感知しているのはシータ状態、つまり半覚醒状態で、これは身体だけが寝ているのだそうだ。この間に睡眠を補っているのだろう。

 キュウリがこの夏初の実をつけている。日本のものほどの繊細さはないが、採れたてはほのかな甘みが素晴らしく、ほとんど菜食の我々にはご馳走だ。あと23日で収穫できそう。

 午後、一度アトリエに入ったアンナ、出てきて「サンディングマシン、サニーにうるさすぎないかな?」。用心に越したことはないので、私が引き継ぐ。まずはトイレのドア。そしてドアフレーム。隣家の手前上、うるさい電気道具は18時に止めることにしているので、この作業は明日に持ち越すことにして、買い物に出る。

 オーストリアでは今日から店舗でのマスク着用が再び義務になった。ところが私は持参を忘れたので、たまたま持っていたスカーフを盗賊の如く身に着けて、いざホームセンターに乗り込んで行く。と、誰もマスクをしていない。おかしいね、とアンナと話す。次のドラッグストアでは入り口に表示があり、マスク着用は任意。大型スーパーでは義務。どうやら食料品を扱う店が規制の対象になったらしい。私の盗賊姿に閉口したのか、アンナがスーパーの案内所へ行ってマスクをもらって来てくれた。冷凍のピッツァやら出来合いのパスタやら、簡単に調理できるものを買い込む。出産後の多忙期のサバイバル用。

 夕食はグリュンケーン(62日付)、庭からトレトレのフダンソウと玉ねぎの炒め、グリーンサラダ。

 就寝前、階下で足マッサージしながら『催眠出産』読む。妊婦のケアよりもまずは自分のケアをしっかりせよ、とある。ごもっとも。自分の管理ができていなければ、他人の面倒は見れないだろう。この本にある「出産の脚本」のチャプターを何度も読むことで、心の準備をするべし。何よりも、夫としての存在感はその場に居るだけではなく、留意が出来ること。不安感を出産の現場に持ち込まないために日頃から平常心を養うためのリラクセーションをせよ、などなど。遅くともあと二週間で出産だ。出来るだけのことはしたい。

 今宵をブラームスの子守唄で締めくくると、サニーはゆるやかにお腹の中で動いた。

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