7月22日（水）朝から雨

　7時半目覚め、寝床でグリグリについて調べる。彼らは縄張りを作らず、母親たちが共同で子供を育てることも珍しくないらしい。足裏と性器に匂いを出す腺を持っていて、このお陰で仲間を見つけるいうから、昨日放したオスは一昨日のメスと一緒になれただろう。

　アンナの起きるのを待って、ヨガ。3月末から足掛け4ヶ月、時々抜ける日はあるけれど、よく続いて来たものだと思う。

　私の昼食準備中、アンナはサニーの衣料サーチ。私も一緒に見る。フリマの出品はセットが多く、めぼしい品が出ていても不要のものと組みになっていて、なかなか良いものが見つからない。寝袋ひとつと、ベイビーウェアのセットひとつをようやく見つけてアンナが連絡を取る。

　「あなた、今日の天気は雨降ったり止んだりって言ってたけど、晴れてきたじゃない」「予報より早く低気圧が東に抜けてくれたみたいだ。宵越しからの雨がそれだったのだろう」「じゃあ草刈り機出してくる」。私はその間、領事館にメイル。10日に日本から発送された戸籍謄本がまだ届かないので、どうしたら良いか、相談する。

　夕刻、アンナが一休みする間、久しぶりにコントラバス弾く。

　19時すぎ、三日続けて自転車でグリグリの引っ越し。元気なオスで、扉を開けるなり飛び出してスルスルスルッと木に登る。隣の幹に移るジャンプテクニックを見せてくれたあと、水平な枝に落ち着く。やっぱり他の二匹の消えた方角だから、彼らはここでコミュニティを作るだろう。多幸を祈りながら、我々は帰路のサイクリングを楽しんだ。