7月9日(木)快晴


右上のびんが白スグリ。

 7時過ぎ目覚め、そのまま起きる。

 書き物少々のあと、『おむつなしで行こう (Go Diaper Free)』のサンプルを読む。いきなり何のことかと思われるかもしれない。私も2年前、アンナに教えられるまで聞いたことがなかった。「排泄コミュニケーション」( Elimination Communication 略してEC)といって、赤ちゃんは排泄の前にサインを送るのだそうだ。それを読みとることができれば、おむつは不要なのだという。これを試すことを我々は以前から決めている。昨夜就寝前に、私がこのことについて何の知識も無いことをアンナに指摘された。見つけたのがこの本。なかなか実践的で良さそうだ。

 ヨガのあと、『夫がコーチする出産』を読み進む。

 京都の妹からメッセージ、謄本がもう鎌倉から届いたという。速達で申請送ってから3日、コロナで取り扱いが遅れていると聞いていたので、びっくり。日本のお役所は迅速だ。送ってくれた画像を見ると、以前の手書きから印刷になっており、平成17年にデジタル化されたようだ。

 ハラインの市役所から電話があり、明朝10時半アポイント。書類が全て通ったわけで、認知証明書が発行される。

 夕刻、短篇映画のためのヴィデオキャスティング。向こうの繋がり具合が良くないようで、音声が途切れるので落ち着かない。二度カメラを回してくれたが、残念ながら、こちらとしては不本意な出来に終わってしまった。

 アンナのお母さんの訪問に備えて掃除、片付け。

 お母さん7時半ごろにやって来られる。持って来ていただいたアンナの国籍証明書は2000年発行だけあって、手数料がシリングで書いてある。通貨がユーロになる前の話だ。赤ちゃん用古着はアンナが選別。アンナが着ていた物も。木綿のおしめがたくさんあるので、これは用途がありそう。お母さんの話では当時はおしめを大鍋でぐつぐつ煮て洗ったのだそうだ。プライゼルベアのジャム、自家製のスポンジケーキ、それにチョコレートも持って来られたが、生憎アンナはシュガーフリーダイエット中。でも白スグリはそのまま食べられる。お帰りになる前に、前庭に出てアンナと庭談義。お母さんも庭仕事がお好きだから、話は尽きない。9時過ぎに帰って行かれた。ケーキをアンナと二人で少しだけ食べる。シュガーフリーと言えど、これくらいはいいだろう。

 ナメクジ退治。一昨日植えたカラバサは根元を銅テープを貼った円筒で保護してあるのでナメクジはいないはずだが一応確認。ふと近くを見るとレオパードナメクジ(531日付)が二匹、連なってフェンスの支柱を登って行く(最後に画像を掲示するのでナメクジ嫌いの方はご注意)。彼らには特異な交尾の習性がある。8の字状に交わり、自らの出す粘液をロープにして木の枝などからぶら下がり、空中で交尾するのだという。今まで見たことがないし滅多にないチャンスなので、アンナも呼んできて観察する。少し肌寒いのでアンナには部屋に戻ってもらう。都合1時間ほど観ていたが、支柱のてっぺんまで時々絡み合いながら登って行き、なかなかぶら下がる気配がない。残念ながら時間切れ、明朝は市役所に出向かないといけないから寝ることにする。彼らはカラバサの頭上でアクロバティックにしてエロティックなショーを、夜通し繰り広げることだろう。

 寝床でアンナに「明日朝10時半過ぎに、いよいよ公式に父親になるのね」と言われて、感慨深い満足感を噛み締めた。



Popular Posts