7月8日(水)快晴



 夜半、眼覚めると、アンナ起きていて何か読み物をしているみたい。私はすぐ寝直す。

 7時、起き出す。今日はアンナの血液検査なので、8時半に起こす。

 出発前、アンナ、昨日準備した胎児認知の書類を市役所にメイルで送り、送付した旨、電話を入れる。

 朝から暑いが診療所のパーキング、かろうじて木蔭のスポット見つけて車内で待機。書き物をしていたら寝込みそうになり、昼寝。私は基本的にどこでも椅子さえあれば昼寝ができるので、こういう場合助かる。日本人は概してうたた寝が上手だと思う。私の父も同様だったから父親譲りなのかもしれない。サニーはどうなるだろう?

 検査の結果、ヘモグロビンなど前回よりは少し良くなっているが、劇的な変化ではないようだ。買い物して帰宅。

 市役所より電話あり、書類が足りないという。アンナ、不足分をスキャンして送ることに。ついでに国籍証明書のことを訊くと、50ユーロかかるとのこと。ところが係の人が気をきかせてアンナの記録を調べてくれたところ、2000年にこの書類を発行していることが判明。アンナ、お母さんに電話して保管していないか問い合わせる。お母さんは物持ちの良い人なので、万が一見つからないとも限らない。すぐ電話が返ってきて、見つかったという。50ユーロは大きい。古い赤ちゃん用の衣類があるから、併せて届けてくださるという。

 昼食後、庭仕事少し。アンナがキュウリの支えを立てるのを手伝う。昨日植えたカラバサは良好。少しだけ水を遣る。

 夕食前、自転車で出る。小学校からシュロスアレー(城通り)を回るお決まりのコースの一つ。この並木みちは景色が良いので、例によって私が写真を撮っていると、アンナが向こうで自転車を停めて木を見上げている。「蜂の音がすごいわ!」。見ると菩提樹の花が満開、無数の蜂が群れているのだった。まるで木そのものが唸っているような蜂の羽音だ。そして、この花の甘い香りがあたりに満ち満ちている。かつて住んだ南仏アルデッシュ県の家の庭にこの菩提樹があった。ハーブティーを作るために、梯子をかけて花を摘んだ初夏に思いを馳せながら、蜜を求めて忙しく飛び交う蜂たちの動きに、我を忘れて見入っていた。

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