7月15日(水)薄曇りのち晴れのち曇り



 7時半起床。うすぐもりの空から遠慮がちに陽が射していて、これもまた美しい。涼しくて有難い。アンナを8時半に起こす。

 ハラインの地方立病院で1045分アポイント。我々は家庭出産の予定だが、万一の場合に病院に行く可能性があるので、その登録と検診。ここでもコロナ対策のコントロールをしていて、残念ながら私は門前払い。木蔭のベンチで書き物をして待機。アンナ、小一時間で出てくる。

 ホームセンターに着く頃、ポツポツ来たかと思ったら雷雨になる。パーキングにクルマを止めて、雨脚が衰えるまで車内で待つ。アンナの話では、検診は全て良好。診療所と病院、別の場所だがいつもの産婦人科の先生なので、「この人は家庭出産」と言ってスタッフに紹介されたのだそう。助産婦さんはサニーの心音を聴いて「完全にリラックスしたベイビーね」と言う。彼女によればサニーは左側に居るそう。だが、先生が超音波で診ると右側だと言う。胎児がそんなに簡単にクルクル向きを変えるものなのだろうか。登録では学歴や宗教まで訊かれたらしい。当然パートナーの名前も。私の苗字を書き取ってもらうのに苦労したと言う。「サニーの苗字どうする?日本の名前だとサニー苦労するかも」とアンナ。「そうだね、ちょっと考えを要するね」。

 買い物済ませて帰宅。

 「これ何かな?」郵便受けに不可解な小包の伝票。局で保管とあるが、アンナがネットで調べてみると6月にすでに配達済み。何かの間違いだろうか。

 午後、アンナが助産婦のエルザにSMSを送ってアポイントのリクエスト。ややあって返信あり、29日だと言う。出産予定日の前日とは!ちょっと面食らってアンナと二人で話す。エルザの長年の経験と勘で出産が予定日より遅くなることを想定しているのではないか。ということで、「了解」とだけ返答する。

 夕刻、ヨガニドラとヨガ。この時間にやるのも気分が違って悪くはないが、やはり朝にやるのが一番。

 一服してから、ダイニングのテーブル、脚の固定にかかる。呆れられるかもしれないがこれは数年来の懸案。我々はナチュラルウッドが好きなので、ダイニングキッチンのインテリアを少しずつこの志向に合わせてきた。このテーブルは諸々の事情で、旧い食卓の下半分に買ってきたテーブルトップを載せただけになっていた。今日ホームセンターで木ネジを入手してきたのでパーツが揃い、とうとう延期する言い訳がなくなった、というわけ。リビングのござの上にひっくり返して位置決めをしてからアンナを呼ぶ。電気ドリルは彼女の職掌だ。もちろん私だってやれるが、精度を要する作業は彼女に頼む。工芸科の教職を考えていたぐらいだから、腕が違う。おかげでぴったり完成。取り外し式にしてあるので将来の引越しにも対応できる。

 夕食後、数週間ぶりにプロジェクトのリストを見る。存外に様々な案件が完了または進展してきていることに気がつく。

 就寝前、お腹に耳をつけてサニーの鼓動を聴くと明らかに左側の定位置。なぜ超音波検査では右側だったのだろうとアンナといぶかったが、サニー本人は、私が歌を唄うといつものようにゆっくり動く。まるで「どっちを向こうと私の勝手でしょ」と言いたいかのようであった。

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