7月11日(日)雨



 640分、目が覚め、起きてしまう。書き物。朝食後眠くなったので、うたた寝。10時までに脱稿。

 アンナ、起きたので上階でマッサージ。昨日から一転して涼しくなった。雨の中、羊が10匹だけ草を喰む。全部で27匹ほどいるはずだが、残りは小屋で雨宿りだろうか。「涼しいわね、これも気候変化の影響なのかな。野菜が困惑しそう」。過去二年、7月は連日の暑さだったのだが、今年は対照的。「7月が涼しくて8月が暑くなるのかな」と言うと、「サニーが太陽を連れて生まれて来るのかも」とアンナ。

 昨日妹がEMSで投函してくれた戸籍謄本は大阪を発った模様。

 午後2時過ぎ、雨の中を出て、ザルツブルクの図書館へ。コロナのおかげ(?)で4ヶ月も借りていた本を返しに行く。帰路、アジア食料品店に寄り、納豆とヒジキ買う。旧市街は少し観光客が戻って来ているようだが、アジア系は皆無。相変わらず工事中の場所が目につく(526日付)。有機食料品スーパーでも買い出し。私がグリュンケーン(62日付)やカレー粉を探している間に、アンナは大学の旧友にバッタリ出会ったのだそう。

 帰宅。さて一休みと思ったその時、「カタストロフィ!」とアンナ。見ると、食料品棚に貼った捕虫シートに蛾がたくさん。私も南仏で経験があるが、この蛾を根絶するのはちょっとホネが折れるのだ。休む暇もなく、食料品を一つ一つチェックすることに。「手伝おうか?」と訊くと、「いや、私がやる」とアンナ。私はダメの出た食材を捨てに行く役。アンナの話ではこの蛾はポリ袋さえ破ってしまうという。こうして穀類から始まり、食料品の大整理が始まった。「サニーが産まれる前に食料品の棚卸しをしておくのは悪いことじゃないわ」。

 後刻、アンナ、「もうクタクタ」「今日中に終える必要はないと思うけど」「そうね」「散歩行こうか、ちょうど雨も上がったし」。結局、自転車で出る。ザルツァック川沿いからリーフ方面へ。刈り入れを待っている黄金に色づいた麦が、ウンタースベルグに暮れようとする陽に映えて美しい。

 残照を愛でながら家に戻り、若干の庭仕事を終えて間もなく、また雨になった。


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