6月26日(金)くもり時々晴れ、俄か雨あり
7時半目覚め、起床。熟睡出来て、気分も上々、天気も爽やかな感じ。
まず、リビングのペンキ仕事の片付けと掃除。9時ごろ、アンナ、階段の上から「おはよう」、これは長年、日本語で言っている。足マッサージしていると、ガラージの屋根に黒ウタドリが来る。隣家の方に飛び去ったとおもったら、切り返して二羽で横切る。カップルだろうか、親子だろうか。いつものようにサニーにラジオ体操の歌、唄う。
「もう35週めかぁ、もうすぐ終わりだわ」、とアンナ。「終わったら、寂しく思うという意味?」と訊くと、「そうね、お腹に赤ちゃんが居なくなっちゃうから。もうちょっと長くてもいいなあ」。
お昼のあと、「クリーミーなチョコレートケーキ食べたいなあ」「私の食べたいもの、みんな砂糖が入っているんだもん」。あれ、さっきは妊娠期間がもうちょっと長くてもいい、って言ってたのに。甘いものが食べたかったら早く出産できた方がいいんじゃないのかな?
午後、アンナは庭仕事。芝刈り機を駆り出して、草刈りに精を出している。彼女の方針は、庭を出来るだけ自然に近い状態にしておくこと。ぜんぶ刈ってしまうと地球規模で減少傾向にある昆虫などの生態系に良くない。だから、刈るといっても通路を作る程度。それでも結構な労働で、汗だくになったみたい。私がダイニングでペンキの二度めを塗っていると、「ちょっと見て」とアンナが呼ぶので窓から首を出す。「クルミの実がついたわ!ここに住むようになって初めて」。見ると青い実のペアが幾組か、誇らしげに付いている。何でも実をつけるようになるのに10年ぐらいはかかるらしい。
夕食の席で、クルミの木の周りにある他の木を、そのうち切ってやろうか、という話をする。アンナの話ではクルミは本来、独立心が強くて周囲に他の木を寄せつけないらしい。ところが、うちの庭のクルミは、野ばらの木が絡むように寄り添っていて、花が咲くとまるでクルミの木に花が咲いたように見えるほど。「そうね、そうしたらもっと成長早いかも」とアンナ。野ばらは、秋になって実の収穫が終わったら伐ることにしようか。もう一本、バルコニーに届くやつがあるから。
少し早めにベッドルームへ。アンナは庭仕事が良い疲れになったようで、リラクセーションメソッドの途中から寝入ったようだった。
