6月9日（火）雨のち曇り、涼しい
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昨晩なかなか寝付けず、4時過ぎに起き出して1時間ほど「夫のコーチする出産」を読む。出産を3段階に分けて、妊婦がどういう状態で何を欲しているか、夫がどのように対応すれば良いのかなど、具体的に述べてありとても参考になる。1965年アメリカで初版という時代背景もあり、「夫」という語が使われているが、これは便宜上の用語であり、結婚を前提としたものではないと断ってある。女性のための自然出産ガイドはいくらもあるだろうが、男性対象のものはユニークなのではないか。アンナが前回懐妊した時にアメリカから取り寄せたものだ。これは第5版であり内容も現在に適合するよう相当改訂されているようだ。本を読んだおかげで眠くなり、9時前まで寝る。
アンナはのんびり11時すぎに起きてくる。とても良く眠れたとのこと。私が二度起きたのも気づかず。このところ睡眠がもひとつだったから何より。昨夜寝る前の腰のマッサージもヘルプしたのかもしれない。
ヨガのポーズをやっていて、しきりに腹式呼吸の指示があるのは、出産時に腹筋をリラックスさせるためには良い訓練だということに気がつく。ヨガが終わるとアンナは四つ足のポーズでダイニングまで這って行った。「これもトレーニングよ！」。
午後書き物。アンナは版画が俄然楽しくなってきたという。テスト作品を見せてくれるが、なかなかいい感じ。大学をやめてからしばらく版画から遠ざかっていたので、嬉しそう。
夕食に納豆スパゲッティを作る。日本ではそこらのパスタの店で食べられるだろうけれど、ヨーロッパでは当然自宅で作るしかない。先日アジア食料品店で仕入れてきた有機の納豆を使う。スパもスペルトの全胚芽のものだから栄養価は悪くないはず。なんといっても納豆は妊娠中の宿命ともいえる便秘に効果があり、ビタミンKも含むとなれば最適だろう。母も昔妊娠中に食べていたと言っていた。うちでは叩いた納豆にワカメ、ニンニクの微塵を混ぜ込みたまり醤油で味付けしたものを、たっぷりオリーブオイルをかけた茹でたてのスパに載せて頂く。いとも簡単。アンナは好みで胡麻油のオプション。これも美味い。先日醤油味をサニーに味わって貰いたいと書いたが、納豆の味にも慣れてくれればさらに嬉しいなあ。
