6月14日（日）曇りのち雨、涼しい

　アンナ、6時前に起き出す。寝られなかった、お腹が少し痛くて心配だと言う。「僕、いびきかいてた？」「かいてたわ、息の音もすごいし、それに何か言ったり、ボリボリ掻いたり」。寝言まで言ってたとはちょっとびっくり。「なんで揺り起こさなかったの？」と訊くと、「いびき、一旦は止まるんだけど、またすぐ始まっちゃうのよ」。これは困った。私がダイニングのカウチで寝るか、アンナに耳栓をして寝てもらうか提案する。とりあえず、足マッサージ、続いて「夫のコーチする出産」の本に出ていたリラクセーションの方法を試行する。彼女がなんとか寝付けることを祈りながら、階下に移動して寝直す。

　9時ごろ起き出す。ほうじ茶をすすりながら、いびきの原因と対策をネットで調べる。口呼吸になると舌が振動して、それが音を出すことになる。舌の一部を切る手術もあるが、さすがに言語道断だ。鼻詰まりになると口呼吸になりがちだから、鼻腔を広げるテーピングとかはあるらしい。横を向いて寝るのはすでにやっている。イラクサのハーブティーが効くとも言う。これは裏庭にふんだんに生えているから、やってみる価値はありそう。面白いと思ったのは、大声で歌うのが良いらしい。オペラ歌手とかはいびきをかかないのだろうか？

　正午前にアンナが起きて来る。眠れたとのこと。「お腹の痛みはガスだったみたい。トイレ行ったら消えたわ」。よかったよかった。

　「夫のコーチする出産」読む。クラウチングのポジションというのを私もやってみる。膝を抱えてしゃがみ込む格好だ。多少のボディトレーニングをやっている私でも、3分と持たない。「こんなポジション、長時間やってられるの？」とアンナに訊くと、「ぜーんぜん平気よ、子供の頃からいつもやってたリラックスポジションだから」。すごいなぁ、この格好でリラックスできるなんて。それなら出産は大丈夫だろう。

　昼食後、アンナは制作、私は書き物。夕刻、雨上がりにミニサイクリング。自転車レーンに無数のナメクジ。「ナメクジ踏まないようにしてる？」と訊くと「もちろん」。考えることは同じようだ。殺生はできるだけしたくないし、生かしておいてもうちの庭の野菜に被害が出るわけでもないのだから。

　夕食後食器を洗っていると、アンナ、「ちょっとiPad貸して」。「いいよ」と渡す。「あなたのブログ、写真見てるだけでも楽しいわ」。身内とはいえ、正直、嬉しくなる。

　いびきの件だが、アンナが耳栓を試してくれるというので、当面私もベッドルームで休むことに。恒例のサニーの歌を大声で歌う。いびきに効果がないとは言えないだろう。今朝と同じリラクセーションメソッドをやったら、アンナ、すうっと眠りにつけたようだった。