6月10日(水)雨、終日降ったり止んだり
昨夜半、3時ごろ目が覚め6時過ぎまで寝付けず。ようやく寝たと思ったらアンナに揺すられる。いびきをかいていたらしい。ということは深く眠っていたのだろう。一昨日書いたように、このところおいしいコーヒーが淹れられるようになり、嬉しくて二日続けて午後に二回淹れて楽しんだ。これが原因かもしれない。アンナもよく眠れなかったそうだが(私のいびきのせい?)、元気そうだ。
アンナがハラインの市役所に電話して胎児認知の件、問い合わせてくれる。私の住居証明はフランスの滞在許可証、国籍証明はパスポートで大丈夫のようだ。オーストリアではそれぞれ紙の書類があるが、フランスには該当するものが無く、後者は日本には無い。それぞれの国によって違いがあり、興味深い。以前に愛車ゴースティ号をフランスからオーストリアに引越しさせた時も、書類や慣習の違いに戸惑ったものだ。詳細は忘れたが、ある必要書類を手に入れるためには嘘ギリギリの綱渡りもやったように思う。
先日書いた(4月20日付)愛用の万年筆だが、キャップが緩くなっていてすぐに外れてしまう。本体に付いているリングがすり減っているようなので、この部分を他のパーツに換えることを考える。念のためアンナに見せたら、「アイディアがあるわ!」。木槌を出してきた。「叩くけどいい?」。懸念がないわけではなかったが「いいよ」と言うと、コンコンコン。布で保護してキャップを叩いている。「試してみて」。カチッと懐かしい音がしてピッタリはまってしまった。振っても抜けない、バッチリだ。断面が少しだけ楕円形になったことで本体側のわずかな突起にキャップが引っかかるようになったのだ。「信頼してくれてありがとう」とアンナはにっこり。こちらこそ悩みの種が一発で直ってしまってびっくり、にんまり「ありがとう」。コロンブスの卵とはこういうことを言うのだろうか。パーツを作ったり取り替えたりの鉄道模型屋の私と、造形のセンスのあるアーティストのアンナとの違いが発想に影響しているのかもしれない。生まれてくるサニーはどちらを受け継ぐのだろうか。
そのサニーだが、今晩もおやすみ前の歌に大いに反応。アンナに言わせると「サニーは音楽が好き。きっと音楽家になるわ」。本当かな。
