5月10日(日)くもり

庭のいちごの花です。

 朝のお茶のときに、起きてきたアンナにお気に入りのチョコレートを贈って、「初めての母の日、おめでとう」。8時半よりヨガ。
 ヨガのあとでアンナに昨日のこと謝られる。今まで似たような論争のあと、謝るのは概して私であったが、謝られるのは珍しい。こちらも謝る。
 朝食のあとで京都の母に電話する。以前は母の日と言われても、どことなく商業的に思えて全く気に掛けなかったのだが、数年前にアンナに「母の日、電話しなきゃダメ」と言われて以来、毎年の恒例になった。先日アンナともども疑問に思ったので、私が生まれた頃サプリメントなどあったのか、妊娠中何を食べていたのか訊く。意外だったのは、母方の祖母が栄養にうるさい人だったので、戦前から子供の栄養に常に気を配っていたのだという。私が生まれたときも、いろいろアドバイスもらったのだそう。私が生まれたのは鎌倉の由比ヶ浜である。近くの坂ノ下で新鮮な魚や海藻がいくらでも手に入るから、食卓には常に魚介類が並ぶ。また近在のお百姓さんがリヤカーを引いて売りに来たのだそうで、次回は何が欲しい、と注文もできた。母は裏庭で野菜も作っていた。さらに、お豆腐、納豆といった大豆食品。予想はしていたが、新鮮なものをバランス良く摂っていたわけだ。サプリなど不要。アンナが豆腐が大好きで、時には味付け無しでも食べていると伝えると、「それはとってもいいわね」と安心したよう。
 アンナもお母さんに電話。先日話をしていたキュウリが、別の人のアドバイスに従ったために全滅したのだそうだ。野菜づくり何十年のベテランなのに、キュウリは初めてなのだろうか。アンナも、子供の頃に庭のキュウリを食べた憶えがないらしく、不思議だと言っている。少し前から買い物に出られるようになったが、マスクをしてのショッピングは「退屈」とおっしゃる。確かに人の表情も読めないから、人と話すのがお好きなお母さんには物足りないのかもしれない。アンナはお父さんと一緒に外出されることを勧めたらしい。
 昼食前、ダイニングのペンキ塗り準備、継続。
 パリ在仏日本会の岡本氏に返信書く。先日の相談に、即、回答をくださり、いろいろなことが明確になった。岡本氏とはもう四半世紀近いお付き合いで、私のフランスでの生活の重要な節目節目で大変お世話になってきた。最初にお会いしたとき、「長いお付き合いになりそうですね」とおっしゃられたのが現実となった形だ。本当にありがたい。サニーの認知に当たって、こちら側での措置はもちろんだが、日本への対応がカギだということがわかった。近々ウィーンの日本大使館に連絡を取ってみる。
 午後、ペンキ下準備、リビングに移る。アンナはベッドルームの洗面コーナー、プライマーまで。
 晩、二人ともシャワーあびてから、ベッドで家庭出産のフィルム観る。助産婦のマグダレーナの師匠も出演しておられる。主にドイツ語なので、要所要所アンナに説明してもらう。半分観たところで1時前。今日はここまでにして、後半はまた明日。

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