4月7日(火)またまた快晴
| ハライン遠望 |
いつものように窓を開けると、まずはウタドリ、ついでシジュウカラの姿が目に入る。彼らは長年来、庭の常連だ。前者はほとんど年中、姿を見せる。隣家の垣根に巣があるらしい。後者は春先から夏まで、うちの玄関先の巣箱で抱卵から雛の巣立ちまで、これを毎年二回。ウタドリもシジュウカラも、長年同じカップルが連れ添い縄張りを作るが、それは同じ種だけに適用されるらしい。ここでは彼らのテリトリーは完全に重なり合っている。食性が違うから競合にならないのだろうか。ウタドリはフランスの作曲家メシアンをその囀りで魅了したほどの歌い手だ。他方シジュウカラも特にオスはウタドリに負けずよく囀るので、朝のシャワーの後、バスルームの窓からその声が聞こえると、ちょっと幸せな気分になる。
エージェントのシンディーよりメイル。彼女はノルマンディの田舎に住んでいる。知らなかったのだが、そこでも買い物以外はパリと同様、自宅から半径1キロに行動が制限されているという。村の中は他の犬も多いので、いつもはちょっと離れた森に愛犬スヌーピーを連れて散歩に行っていた。ある日森にもパトロールがやって来て追い返され、散歩が出来なくなってしまったという。森の中ではよほど努力してもコロナはなかなか貰えないと思うのだが。
午後、アンナと二人、自転車で我々の町、ハラインの郵便局まで。ザルツァック川沿いの遊歩自転車道を今日は上流に。1週間前よりずっと多くの花が咲いている。マグノリアも。すっかり春になったと感じる、快適なサイクリング。アンナはお母さんに送る庭用の種子の数々とネットショッピングの返品、私は札幌の知人宛の封書とそれぞれ送るものがあった。驚いたのは日本を含む多くの国への郵便がコロナのためにストップになっていて、投函してもいつ発送になるかわからないという。途中で何かあっても困るので、投函は見合わせる。日本から送られているはずの古書が待てど暮らせど届かないのもこれと逆のストップがかかっているのかもしれない。
アンナ菜園のほうれん草摘む。これは冬を越して来た強者で毎週一回収穫しては楽しんでいるが、摘んでも摘んでもまた育つ。私は例によりクマニラ担当。夕食はこれらに有機野菜配達のラディッシュの葉を加えて、アンナが二種類のペストソース作ってくれてパスタを楽しむ。
今日はスーパームーンだというので8時すぎに観る。確かにでかい。後刻、就寝前に改めて戸外に出てみる。充分散歩の出来る明るさだ。私は月夜が好きで、南仏アルデッシュ県の小村に住んだ頃は月が満ちるのを待って深夜の散策を楽しんだものだ。月の光は景観を昼間のそれからは想像し難いものに変貌させる。今夜も、ほとんどツートーンの、それでいて微妙な色彩に溢れた幻想的な世界を満喫した。
