4月6日(月)快晴、すごく暖い



 夜半、風の音すざまじく、アンナ眼を覚まして、しばらく寝付けなかったという。私は熟睡していたらしく、全く気づかず。
 8時過ぎ起床、マッサージ。アンナ、腰は良くなっているという。サニーに話しかけると、すぐ反応あり。
 緑茶は1分半浸出させたら上手くいった。実は包装のレヴェルにはそう書いてあったのだが、勝手に時間をはしょっていたのだ。上手くいったとは言っても、ちょっと香りが物足りない。新茶ではないからパーフェクトを望むのは酷かもしれないが。
 ヨガは前にも書いたように、ござの上でやっているのだが、今日から二人の位置を交代することに。というのも、私は今まで窓の方を向いていたので、外の景色を楽しみながらやっていたのだが、これは不公平じゃないかとふと思ったのだ。これは正解。アンナは胸がオレンジのコマドリ(仏語ではrouge-gaugeだが日本語では何というのだろう)を窓外に見たという。私はピアノに対面、コントラバスに手の届くセッティングだから、音楽家としては文句なしのポジション?加えて今日からヨガ中はメガネなし。眼がよく見えない分、身体の感覚に集中できるように感じる。
 朝食後、懐妊判明の頃の日記を見てアンナと話す。たった4ヶ月前なのに、ずいぶんと昔のような気がする。意外に忘れていることも多い。ちょうどその頃、私が風邪をひいてパリから帰って来て、あまりの咳のひどさにとうとうダイニングのカウチで寝るはめになったこと。アンナが看病してくれていたが、彼女は私の風邪を貰わずに乗り切った。彼女はもともと基礎体力が強くて、滅多に寝込んだりしないのだ。ところが私が回復するや否やツワリが始まって、今度は私が彼女の面倒を見ることになった。そして、私の誕生日にたまたま産科の検診があり、初めて超音波検査の画像でサニーの姿を見て感涙にむせたこと。などなど。
 昼食時、サニーの出産後のこと話す。例えば、「排泄コミュニケーション」。本来赤ちゃんには排泄する必要を親にコミュニケートする能力があるらしく、これをトレーニングすることにより、親との信頼関係を培うことが出来るらしい。面白いなと思う。
 産科医から電話あり。診察、21日朝に変更とのこと。
 午後、アンナ、アトリエで版画に精を出している。私は階下で書き物、今日もアルゼンチンのマーテを淹れる。
 夕食後、劇作品「蒸発者たち」のマネージメントのダンテスと私のエージェントのシンディーにメイル書く。
 アンナ、「腰、治っちゃって残念。そうじゃなければまた背中のマッサージしてもらえるのに」。「マッサージぐらいいつでもやるよ。寝る前にやろうか?」と言ったら「じゃあすぐ!」。マッサージしながら「The Artist’s Way」のこと話す。アンナが今、この本を再読しているのだ。話、興に乗り深夜に及ぶ。
明朝は寝坊するか。

Popular Posts