4月2日(木)快晴、日中はかなり暖かい




 一足早く眼が覚めたので、そっと寝室を抜け出してひげを剃り、シャワーを浴びる。アンナは寝れるだけ寝たほうが良いだろう。足のマッサージ中に、「シジュウカラ(厳密には日本のシジュウカラとは異種)の姿がここ数日見えないけれど、母親鳥はもう卵を抱いているのじゃないかな」というと、「私もそう思っていたところなの」とアンナ。
 好天の予報なので洗濯機回す。
 ヨガ4日め。二人ともかなりスムースになる。今日もサニーがヨガの最中に胎動したそう。逆に言うと、ヨガの間は母親の動きが少なくなりさらに心身ともにリラックスするので、動きが感じられ易いのかもしれない。でも我々はサニーがヨガを喜んでくれていると解釈している。
 京都の母に電話する。母と同居している妹がこのブログをプリントアウトして渡してくれているという。ブログが母のためのエンターテインメントにもなろうとは思いがけない副次効果だ。母はネットは全くだから、妹の協力があってならでは。大感謝だ。ブログという用語は母には解らないから、「公開日記」と呼んでいるらしい。なるほど上手い表現を考えたものだ。滋賀の妹はラインで「(母には)絵日記みたいで新鮮なんだろうね」、なるほどきっとそうだ。むかし小学校の頃、夏休みの宿題のうち、私は絵日記が特に苦手で、しかもその頃すでに身についていたサボり癖でこれが溜まってしまい、831日の深夜にべそをかきながらでっち上げていたのを思い出した。半世紀後、この傾向は変わってなかったりして?
 アンナは昼食前より庭。玄関前のひだまりで背中を軽くマッサージ。気持ちよさそうにしていたが「ところで洗濯物、何度言ったらわかるの?シャツ上下逆に干してあったわ。肩のところ洗濯バサミで留めたら、型ついちゃうじゃない!」。また失敗したか、と気まずくなったその時、バサバサッと頭上で音がしたと思ったら、巣箱からシジュウカラが飛び出して行った。やっぱり抱卵期に入っていたのだ。二人して笑顔になる。
 午後、私は少し昼寝。そのあと愛車の錆処理のやり残しを完了。半日で乾いた洗濯ものを取り入れてから、例によってクマニラ採りに裏山へ。この間アンナはペーパーワーク。いろんな事務が片づいたらしく、せいせいした表情。
 夕食後、恒例で妊娠23週目、日米の妊娠ホームページ読む。米国妊娠協会の「パートナーへのアドバイス」、今週は「ロマンティックな外出を計画してあげましょう」。ムムムム、こいつはコロナ下ではちょっとキツいなあ。妊娠後半になったら行きたいねと言っていた温泉スパ、これはドイツだから国境閉鎖、それ以前に施設そのものが閉まっているだろう。割引き券もらってこれも行きたいと言っていた塩の鉱山のアトラクションももちろん休館。レストランや美術館も映画館、劇場、コンサート、みんな閉まってるし。とりあえず保留ということに。
 就寝前にアンナ、「あなた来年の収入の予定あるの?」「3人になったら、もっとお金要るのよ。貯金だけじゃダメなんだから」。私は自由業だから、自分だってその懸念がないわけではない。ベッドルームに上がって、深夜のディスカッション。結論:我々アーティストは、創り出すための技能をたまたま授けられたのだから、それを活かして創作活動を続けるしかない、そしてそのクオリティを上げることに専念するべき。二人して確認する。このディベートのお陰で、私自身、オリエンテーションがより明確になった、かな?

 トマトのミニ・マックスは双葉の間から本葉が覗いてきた。この微かな芽生えを眼にする時、希望を感じる。ありがとう。

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