4月16日(木)快晴、抜けるような青空
「治ったわ!」アンナが言う。先日から「手当て」をしていた右臀部の痛みがすっかり消えたという。「君の治癒パワーはすごいね」というと「いや、あなたの手のパワーのおかげよ」。数日前から書いて来た「手当て」というのは文字どおり手を当てるだけの療法(?)だ。気を紛らすだけかも知れないが、少なく見積もっても偽薬と同等の効果はあるだろう。何はともあれ、彼女の回復は吉報。
今朝も朝食は外に出て日なたで。お腹の赤ちゃんもこの時期には太陽の光が感じられるようになっているというので、アンナ、お腹出して、「サニー、見えるかな?」。
午後、今日も庭仕事二人で。昨日の続きで土を掘り返す。昨日何気なく書いたが、私にとっては素手で地中をいじりまくるというのは、自分でも信じ難い一大変化なのだ。実は、私は子供の頃から「長い生き物」が苦手なのだ。蛇とかムカデとか毛虫とか。ミミズはまだマシだが、やはり気持ちの良いものではない。鎌倉の小学校にいたときに、同級生のK君に蛇や毛虫を持って追い回されたのがトラウマになったのだと思う。京都に移ってからは時々出てくるムカデに恐れをなすようになった。他方、山の自然の中で育ったアンナはなんでも平気。蛇を掴むのは見たことないが、芋虫、ヤスデの類はへっちゃらだ。先日、菊芋を掘った時も使い捨てのゴム手袋をしてやったら、「そんなの、庭で使っちゃダメ」と言われた。それがどうしたはずみか、昨日、気がついたら素手で土の中をかき回していた。ミミズはもちろん、小さなムカデみたいな格好のやつはいくらでもいる。なんかの幼虫で白っぽい芋虫も。「それは根っこ食べるから、すぐ退治」とアンナに言われて、これも素手で掴めるようになった。この歳にして突然トラウマが超越できることってあるのだろうか?(注:長い生き物でもうなぎは好き、ただし食べる方。)
アンナはこの後、サラダ菜を植える。
後刻、今シーズン初のナメクジ退治。例年、これは私の担当。いつもは5月ごろから始めるが、さっき植えたサラダ菜の一部が丸腰なのだ。この征伐に威力を発揮するのが使用済みの割り箸。ヨーロッパのナメクジはアジアのそれと違って寄生虫を持っていないから、素手でも大丈夫だが、やはりあのネバネバがやりきれない。そこで割り箸を愛用している。今夜はサラダ菜に接近中のを一匹、周辺を徘徊しているのを2匹。シーズン始めだからこんなものだろう。
ところで、オーストリアのコロナ禍対応は既に規制緩和の動きが出てきている。一時は避けるようにお達しが出ていた公共交通機関も問題なしになったという。マスクさえすればレジャーの旅行も出来るようになったそうだ。