4月14日(火)朝方少し雪、のち晴れときどき曇りだが風が冷たくて寒い
階下の鎧戸を開けると小雪が舞っている。アンナの話では、「四月よ四月、お前はやりたいようにやるんだね」と、この地では言われるぐらい、この月は天候が変わるらしい。
昨日の散歩以来、アンナは右臀部の痛みが再発して辛いようだ。昨夕以来「手当て」は続けている。ヨガも前半をはしょって立ち位置から始める。そういうわけで、今日はアンナの休養日にする。いずれにせよ寒いので、庭仕事なしは丁度良い。彼女はダイニングのカウチで横になって「The Artist’s Way」を読んでいる。
私はマンハイムのハラルド氏から届いた、チェコはプラハ西方の鉄道廃線跡の写真リポートをありがたく拝見する。どこの国にも同好の士はいるもので、こうした交友は値千金だ。
夕刻、寒風を突いて自転車でスーパーまで買い物。連休明けのせいか、前回より買い物客は多い。レジで言われたドイツ語がわかるまでしばらくかかり、ちょっと恥ずかしく思う。もっと頑張ってドイツ語ブラッシュアップしなきゃ。
夕食前、ハラルド氏に感謝のメイル書いていると、書き上がる寸前にこれがいずこやらに消え去ってしまった。アンナ、「だから言ったじゃない、何か他のアプリで下書きしなきゃダメって」。ごもっともなのだが、こっちはますます自分を責めて落ち込むばかり。気合いの回復までしばらくかかる。
恒例のプルーフリーディング。今晩も鋭い指摘があり、2日続けての書き直し。1時間で仕上げたが、就寝は遅くなってしまう。でも書き直せてよかった。感謝。
就寝前、アンナと先述の「The Artist’s Way」のことを話す。ここ数日アンナが熱読している本だ。日本語版では「ずっとやりたかったことを、やりなさい。」というタイトルになっているようだが、私は25年前に読んで、その後の生き方を変えた本だ。人生には人との出会いがあるように、本との出会いもある。私の場合、この本に巡り逢わなかったら、恐らくジャズや歌に興味を持つことはなかったろうし、ましては役者になることなど思いもよらなかったに違いない。下手すると、音楽を、またコントラバスをやめていた可能性さえある。今こうしてブログを毎日書けるのも、この時以来、書くことが苦にならなくなったおかげが大きい。アンナは「初めて読んだのは6年前だけれど、今読み直してみて、すごく共鳴するところが多い」という。相性もあるだろうが、良き本はその時々の読み手に応じて、語りかけてくれるものかも知れない。
