4月1日(水)<その2> 〜<その1>より続く〜
届いたフィルターにはサンプルのハーブティーが付いてきたので、さっそくこれを淹れる。送料無料なのに…出血サービスだ。軽くてなかなか良い風味。ウィーン中心街のシュテファン広場近くのシェーンビヒラーというお茶の専門店で、ウェブサイトを見てみたらいきなり「ジャパン・センチャ」というのが眼に飛び込んで来た。
私は基本的に緑茶で一日を始める(アンナはハーブティー)。最近のお気に入りは、帰省した時に買って来た煎茶なのだが、これがちょうど切れかけている。ウィーン経由で来る緑茶がどんなものかは未知数だけれど、ちょうど良いタイミングだ。試してみよう、というわけで、かぶせ茶をハーブティーと併せてオーダーしてしまった。ギヴアンドテイクの商略に見事に引っ掛かったことになる。
さてこのハーブティーを楽しんでいる最中に、またもや配達。フランスでは配達が滞っているらしいが、この国では今のところ、充分に機能しているようだ。国が小さいからだろうか。届いたのは、アンナが先日注文したフェアトレードのお財布とピンクのスカーフ。もともとアンナの好みの色はブルーなのだが、「妊娠以来、ピンクが好きになったみたい」と彼女は言う。
ヨガ3日め。初日以来アンナが「腕が疲れる」と言っていたのを、腕よりも足に重心をかけることを示唆したところ、今日はずっと楽みたい、「なーんだ、こんなの!」。このマタニティヨガ、ブリッジやヘッドスタンディングといった極端なポーズがないのも好ましいが、それでいながら身体全体がチューンアップされる感じだ。今日からはタイマーをセットして、そのまま続けて瞑想をすることにした。体がリラックスできているので、二人ともより容易に瞑想に入れたようだ。
大学オーケストラの後輩である小倉氏とフェースブックでしばしボルボ談義。先日のポストにコメントを頂いたので楽しくやりとりする。私は鉄道マニアでクルマのことは良く知らないが、クラシックなものは好きだし、自分の愛車のことぐらい、多少は識っている。小倉氏は一時期ボルボ・オーナーで、愛着をもっておられたとのこと。手放す時には娘さんが別れを惜しむ詩を書かれたほどだ。こういう気持ちって大切なことだと思う。
ブログにはこうしたやりとりの楽しみもあるというのは予期しなかった発見である。
昼食後、アンナは庭仕事。私は「羊と羊のツーショット」の撮影に。それがご覧の写真だ。
この羊のラム君はこのブログの読者の一人でもある玲子さんから頂いたものだ。玲子さんは私の大学オーケストラの同期でヴィオラ奏者、今でもアマチュアオーケストラで活躍しておられるらしい。オルガンも弾く。この玲子さんに30数年ぶりに再会したのが1月の帰省時、同期の仲間を中心に集まったとき。遅れて着いた彼女がこのラム君のストラップを携帯に付けていて、「それ羊?」と訊くと、「そうよ、何で?」。アンナが羊が大好きだと言うと、「送ってあげるわ、うちにもう一つあるから」。何でも、ご主人の勤務先のキャラクターで非売品なのだそうだ。数週間後、お手製のウール製キーケース2つを添えてラム君が海を越えて届いた。アンナが大感激したのは言うまでもない。玲子さんのリクエストは、ラム君の写真をザルツブルクを背景に、というものだったが、コロナでこれは延期になってしまった。というわけで、この写真で当面、ご勘弁を。
夕食は、パスタをイラクサのペストで。イラクサの新芽をアンナが庭から摘んで来て作ってくれる。健康的な上に美味。