3月31日(火)晴れときどき雪ときどき曇り



 少し寝坊、まだ夏時間に体が慣れていない。
 サニーに話しかけるも、ゆうべに続いて反応なし。そろそろ睡眠のサイクルができ始めるそうだから、寝ているのだろう。
 階下で朝のお茶。アンナ、「サニーが動かないの心配」という。母親として気になるのは当然だろう。なにせ、直に接触して、繋がっているのだから。「ネットで同じ経験をしたお母さんはたくさんいるみたいだよ」と私が言っても、何か晴れない表情。
 ヨガ二日め。昨日、上手くいかなかったポーズを本で確認してから開始。座って間もなく、「あっ、サニー動いた!」これがアンナに及ぼした良い効果は、ヨガそのものと少なくとも同等であったろう。私の体も昨日よりすでに少し柔らかくなっているようだ。私のようなサボりの達人でもCDを聴きながらやると、辛いポーズも所定時間一杯キープしないといけないので、効果が期待できるかも。
 昼過ぎ、アンナ、仕事先の電話ミーティング。私はその間、ドイツ語。
 今日もお昼のサラダは私の担当。どうやら今回の逗留で、昼食は私、夕食はアンナという分担のパターンになって来た。昼はほとんど決まってサラダである。
 雪が止んで日が射して来たので、散歩。今日もまたザルツァック川沿いを歩く。アンナが、「退屈だわ」。「どういう意味?」と訊くと、「もうすでにサニーがいてくれたら、退屈しないのになあ」。一旦生まれたら、退屈じゃないどころか、猫の手も借りたくなるであろうことは、百も承知だろうけれど。昨日以来の雪、この辺は平地だから積もらなかったが、谷向こうの山は雪化粧、それに午後の陽が映えて美しい。
 帰宅後、音楽。平均律の2番。コントラバスは無伴奏3番の終楽章とプレリュード。アンナの話では、今日も音楽の最中、サニーが活発に胎動したとのこと。
 今日はアンナのお母さんの誕生日だ。何度も電話するのだが、話し中。なにせ5人きょうだいの末っ子なのだ。うちお姉さんが3人、しばしば長電話するらしく普段でも電話が繋がらないことは珍しくない。ようやく繋がる。お元気そうだ。お年寄りは出来るだけ街に出ないようお達しが出ているので、お隣に住むアンナのお兄さんが買い出しをしてくれている。何より幸いなのは、我々のところよりさらに自然の豊かな山の方だし、庭も広いから、閉じこもりにはならないことだろう。
 お母さんはアウトゴーイングな人で、普段は色々なサークルに顔を出されている。外出制限で少し退屈しておられるらしい。というのもお父さんがどちらかというと無口だから。でも総合的に、お二人ではいつもよりリラックスされておられるようだ。お母さんはアンナと同じように、ガーデニングを楽しまれる。アンナが庭仕事に手慣れているのも、見よう見まねで育ったからなのだろう。今日も庭に植える種子をお互いに郵送で交換することになったらしい。

 先刻、散歩に出た時は晴れていたのに、夕食前にはまた、ぼたん雪がしきりに舞った。

Popular Posts