4月23日(木)朝より快晴、そよ風、心地よい
二日めの6時半起床。この時間だとちょうどヨガの時にリビングに陽が差し込むので、先日キッチンの席を交換したのと同じく、今日からヨガで座る場所も交替して、アンナに日当たりに座ってもらう。
朝食後、私がパジャマの上に着るスェットの修繕。アンナに手ほどきしてもらう。というのも、私は裁縫が子供の時から苦手。学校の家庭科でも裁縫はからっきしダメ。課題があると母にやってもらっていた。同じ家庭科でも料理には興味があったし、すでに鉄道模型はやっていたから、手先が不器用というわけではなかったのだが。2年ほど前にお気に入りの靴下のかかとに穴があき、これの修理をアンナに指導してもらって以来、彼女は私の裁縫の先生だ。不思議なもので、この歳になってやってみると、意外に面白いし、大して時間がかかるわけでもない。出来上がりをアンナに見せたら、「上手にできてるじゃない!」とお褒めの言葉をいただいて、ちょっと嬉しくなる。
アンナが先日オーダーした写真のプリント届く。お父さんの誕生日プレゼント用アルバムも良い出来だったが、加えて彼女は3年前の我々の日本旅行中の写真からフォトブックを作った。これがなかなか楽しい。写真のチョイス、組み合わせ方が自由で面白い。デジタル全盛の現在、手に取って見れるこの表現形式が新鮮に感じられる。
お昼のときアンナが言う、「旅行に出なくても自宅にいながらにして時差を体験できるのね」。確かに朝が早かったせいで、ちょっと眠い。
午後、裏庭に面したドアの断熱材を取り外して片付け、ここから出入りできるようにする。毎年恒例の措置だが、これで玄関を締め切りにできるので、シジュウカラが巣箱のアクセス時に我々と鉢合わせしないで済む。4時過ぎに裏ドア前のステップでおやつ。鳥たちの声があふれている。その中に時折、羊が「メ~~~」。のどかなひと時だ。シジュウカラの両親が頻りに行き交う。どうやら隣の牧草地を縁どるトネリコの木樹と、巣箱との間をピストン運行している。先日書いたように、彼らがリンゴの木につく毛虫を雛の養育用に宛てているというのは、少なくともこの時期には当てはまらないようだ。
夕食前、アンナ、「『大冷蔵庫』の野菜、くたびれてるのがたくさん、あの部屋最近、午後は室温高いの知ってた?」。これは迂闊だったが手遅れである。こういう時に彼女はなかなか機転が利く。干からび始めたビートと黒大根を「ツケモノ」に漬けてしまった。これは出来るとなかなか美味いので、今から発酵してくるのが楽しみだ。