4月22日(水)朝より雲ひとつない青空


 6時半起床。早起きを続けられたらいいね、というわけで、ものは試しに。窓を開けるとレギュラー出演の鳥たち。もう仕事は始まっていて、忙しそう。朝の光が木樹に映えて美しい。アンナの朝のお茶、日替わりで今日はルイボス。私は変わらず緑茶。いつもと席を替わってアンナに日が射す側に座ってもらう。
 ヨガの後の朝食中に、ふと「注文した麻のドレスが早く着くといいね」と言うと、アンナ、「あ、郵便配達。ひょっとすると」。と言い終わらないうちに玄関のベル。荷物を置いていってくれたいつもフレンドリーな郵便屋さんに、アンナ、ダイニングの窓を開けて「ありがとう」。「いい庭だね」、彼はアンナの庭仕事を賞賛して去っていった。
 届いた届いた、一月前に注文していたもの。リトアニアから遠路はるばるコロナ禍の国境をいくつも越えて届いた。ちゃんと採寸したからサイズはぴったりだし、色合いもデザインも良い。何よりリネンの肌触りにアンナは大満足。こういう「スローファッション」は彼女のお気に入りだ。
 午後、サイクリング、ザルツァック川沿いを行く。明らかに温暖化の影響、夏を思わせる陽気で暑いぐらい。アンナ、「まるで夏休みみたい」。ウィークデーにも関わらず、サイクリングや散策を楽しむ人、たくさん。カヌーを楽しむ人も。私は先日長い散歩をしたコースをたどって戻るつもりだったが、アンナの提案で支流のクーニクスゼー川沿いを遡るルートを取ることに。なんと川で泳いでいる人さえいる。上流に向かうと河原で日光浴を楽しむ人たちがたくさん。写真を撮ろうとしたらアンナが、「ここヌーディストビーチみたいだから、やめといた方がいいんじゃない?」。言われてみれば(というわけで、残念ながら)撮影は遠慮して、先に進む。
 「ここ、気持ち良さそう。ちょっと水に足を浸してみない?」とアンナ。「うーん、準備してきていないからなあ」、「濡れたってすぐ乾くわよ」。というわけで自転車を停め、川っぷちに下りる。水は思ったほど冷たくはない。この辺の湖には夏でもこれぐらいの水温のところもある。対岸にはパラソルが立ち、家族連れのグループがいくつも。
 帰りみち、スーパーに寄る。昨日食べてしまったココナツミルクアイスクリームとシュネッケの補給が必要だったので。
 帰宅してアンナは昼寝、私は書き物。夕刻、彼女は庭仕事、私も少し手伝う。
 夕食前、音楽。平均律2番とブラームスの中間部。コントラバスは久しぶりに無伴奏のこちらも2番、プレリュードからサラバンドまで。
 夕食時、気がつくと、私は薄手とはいえウールのセーターを含め3枚着込んでいるのに、アンナは木綿のノースリーブ1枚。「寒くないの?」と訊くと、「ぜーんぜん」。アルプスのお膝元、標高800メートルで育ったアンナと、温暖な湘南に生まれ、のちに移り住んでテキサスそして南仏で何年も過ごした私とでは、体の出来がどうやら違うらしい。さてさて、生まれてくるサニーはこの平均値になるのだろうか?


 

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