3月22日(日)晴れときどき曇り
昼食前、陽が出たので散歩に出たが、予報通りの寒の戻り、しかも風があって寒い。ほうほうの体でうちに戻る。帰り際に家の前の小川を覗いてアンナが叫ぶ、「ちょっと見て見て!」見るとカエルの卵が流れに浮かんでいる。しかも近くには親ガエルが一匹。産みたての卵を護っているのだろうか。家の庭でもときどきカエルを見かけるが、卵を見たのは初めて。風は冷たいが確実に春が近づいている。土地柄、ヨハン・シュトラウスの「春の声」を思い起こす。裏山の風下になるのか風がないので、裏庭でタンポポの若葉を摘む。これが昼のサラダのトッピングになったのは言うまでもない。
マンハイムのハラルドからメイル。「一旦これ(パンデミック)が過ぎれば、世界は以前より良くなる事を信じている」、と彼は言う。同感。「君がオーストリアに足止めになっているのは利点と考えるべきだ、パートナーと生まれて来る子供と一緒に居られるのだから」。おっしゃる通り。
今日のニュースで、我々の住む街、ハラインの病院から感染者が出て病院自体が隔離になっているという。突然近いところでの出来事なので、二人ともちょっとショックを受ける。今までなんとなく向こうの山の火事のように感じていたのだけれど。買い物も更に控えようという話をする。
昨夏ルクセンブルクで撮影した短篇映画「ファレミンデリット」の監督、ニコラス・ノイホルトからVimeoのリンクが送られてきた。「君が安全な場所に居る事を願う。気分転換に映画はいかが?」。夕食後アンナと観る。第一次大戦後のアルバニア国境問題が主題だが、ユーモアも効いた作品になっている。私が出ている国際会議のシーンもなかなかだが、アルバニアロケでの風景が美しい。良き友からの心温まる贈り物がうれしい。
