3月20日(金)快晴
朝、ダイニングに降りると、アンナが「これ見て見て!」という、「もう生えてきたわ!」。
先日植えたミニ・マックスの芽がもう出てきたのだ。植えて以来、毎日のように覗き込んでいた。昨日も「ダメよ、気長に待たなくちゃ。普通10日ぐらいしないと生えてこないんだから」と言われたとこだったから、びっくりと同時に嬉しい。わずか4日しかかかっていない。
今日のチョプラは「贅沢を生きる」。物質的な贅沢を遥かに超える精神的な贅沢もあるという。なるほど。
素晴らしい好天で、数日前から伸び伸びになっていたサイクリングに行く。ザルツァック川の両岸にある遊歩道/自転車道をまず左岸を下流に向かい、対岸に渡って今度は上流に向かう。オーストリアで素晴らしいのは自転車道が実に良く整備されていること。そして自転車人口が、フランスと比べてもずっと大きい。もちろん雪の積もる間は乗れないが、それ以外はかなりの悪天候でも乗っている人を見かけるし、子供からお年寄りまで、通勤通学、買い物、レジャー、スポーツと実に良く自転車に乗る。子供用の「自転車免許」まである。一つの文化である。
今日は平日にもかかわらず、かなりの人だ。学校は休みだし、仕事が休みになっている人も多いのだろう。下手すると失業した人も?多くが明日から天気が崩れるということを知っているのだろう。かくいう我々もそうだ。とにかく、気持ち良いことこの上ない。途中、クマンバチや紋黄蝶も見かけて、春そのもの。だが、来週は寒の戻りで最低気温は零下になるらしい。アンナに訊いたら、「そんなの、普通よ」。
夕刻、パリのデイヴから電話あり。彼は2日前から施行になった「外出証明書」の携行義務を知らなかったらしい。見事にポリスの検問に引っかかって、「知りませんでした」では通らず、135ユーロの罰金。ちょっとやり過ぎのような気がしないでもない。気の毒。
夕食はアンナが菊芋とマッシュルーム入りソバのリゾット風を作ってくれる。ソバと言っても麺ではなく、ソバの実。菊芋は裏庭で昨年は高さが3メートルぐらいになったやつを先週収穫したもの。少しレモン汁を効かしてあって、実に美味。ソバの実のまったりした感じと、菊芋のコリコリ感が素晴らしいコントラストになっている。舌鼓を打つ。
夕食後、1月の帰国時に買ってきた、久保ヒデキさんの『定山渓鉄道』(北海道新聞社)を読む。1200枚以上という写真に圧倒される。スナップや記念写真も盛り沢山、鉄道周辺の生活を描き出しているのが素晴らしい。資料も充実。氏のライフワークであろう。これぞ今日の私の「精神的贅沢」であった。
夜半、雷鳴あり。