3月26日(木)曇り


 朝、「白髪がたくさんついてるわ」とアンナがセーターについた白髪を取ってくれる。今日は黒っぽいセーターだから目立つのだろう。「なんで白髪ばっかり抜けるんだろう?」私が呟いたら、「白髪がたくさん生えてるからじゃない?」まいった!
 朝食のテーブルで話す。パンデミックが済んだら、非常に多くのことがオンラインに移行するだろう。ずっと多くの人々がホームオフィスを適用して通勤が減り、会議や大学の授業もオンラインがますます普及。オンラインで物を売る小さな企業が増えるだろう、などなど。憶測に過ぎないが。
 午前中、アンナはアトリエで瞑想と制作。私はドイツ語、それから音楽。アンナ、昼食に降りて来て、「夕べ見た夢の中で、陶芸の制作を懐かしく思っていたの」。そう、彼女はデッサンや水彩、エッチングもやるが、大学ではセラミックのオブジェやなかなか味のある器とかも作っていた。彼女の茶碗を見て私の日本人役者友達が、これ日本のどこの物?と訊いたぐらいだ。パリでもザルツブルクでも彼女自作の湯飲みや急須を日常使っているが、これは何よりの贅沢だといつも思っている。
 夕刻、今日は二人で裏山にクマニラを採りに行く。結構きつい登りなので、良い運動になる。森と牧草地の境目に人影とトラクターが見え、槌音が聞こえる。羊を放牧する準備をしているのかもしれない。
 庭の菜園では先日アンナが植えたラディッシュが芽生えて来ている。

 夕食、ビートの温サラダと定番のひじき入り玄米リゾット、これには細かく刻んだ赤ピーマンとクマニラのトッピング。ついでながら玄米は前々日から発芽させたもの。ただの玄米より消化が良く、脳に良いとされるギャバを多く含む。お腹の子供はちょうど脳を発達させている時期だから、良いかも。父親のバカな脳に効くかどうかは定かではないが。

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